杉浦家の母屋座敷は、昔から「清韻亭」と命名されていました。「清韻」は、8代目健造先生の祖父、6代目杉浦大輔氏の「号」であり、昭和4年に杉浦医院を新築された健造先生は、同時に医院正面の庭に「清韻先生寿碑」も建立しました。
早世した大輔氏は、医業と共に書画にも秀でた歌を詠む文人で、作品には「清韻」という号を残しています。健造先生は、大輔氏の文人としての業績を後世に伝えるべく、明治中頃に建てた母屋を「清韻亭」と命名しました。
この清韻亭を会場に「清韻亭コンサート」を開催してきましたが、今回は、有楽流の「茶会」を開催します。杉浦純子さんは、茶道・有楽流の師匠として多くの門下生を育ててきたことから、純子さんを慕う有楽流の皆様が、これまでも定期的に清韻亭を会場に茶会を開催してきました。その関係で、今回、特に未経験者や初心者にもお茶を楽しんでいただく流派や作法も問わない茶会を計画いただきました。
